看護師の「割合」について

女性の社会進出が目立つようになってしばらく経ちます。社会情勢も経済も一年ですっかり様変わりするようになっても、女性の社会進出に対する理解と年齢への偏見は一向に変化がありません。

日本の労働人口の男女別割合は女性が4割と言われています。現内閣での「女性の活躍」も政策に盛り込まれています。しかしながら昔からの風習であったり習慣に縛られている現実もたくさん見受けられ、政策自体も危ぶんでいる声も聞こえてきます。

子育てをしながら、あるいは子育てから解放されて自分の仕事を持つ女性は増えてきました。各々の場所で苦労しながらそれでも頑張るママパワーには感心しています。

その中でも看護師の存在は女性の社会進出の旗頭として、ずっと以前から存在に重みがありました。今でも看護師を目指して勉強する学生はたくさんいますし、毎年の統計からみても看護師になる率は減少してはいません。それでもなおかつ人手不足の現実があるのは、職場の働く環境に問題がある事を忘れてはいけません。

改善に向けて努力する医療機関もあればそうでないところもあります。ただ単に元看護師にもどって来てもらえるよう、院内託児所や保育所を設立するだけでなく、人の配置の人数やシフトの問題を考える努力や実行が先決です。

医療機関に於ける看護師の割合は患者7人に対して1人の看護師が好ましいと言われています。これにより入院患者を受け入れ可能な病院は、患者数に対しての割合だけの看護師数が必要で、病院は24時間動いているので日勤・夜勤を担当する看護師の数も考慮しなければなりません。

近年の看護師問題の明るい話題は男性の看護師の割合が増えたこと。女性の看護師と同等な一般的な扱いになるにはまだまだ数年先のようですが、男性・女性の仕事の役割から考えれば大歓迎といえるでしょう。

それでも性別による問題はあるようで難しい問題を含んでいたとしても、いつかきっと解決する日が来ると信じています。

将来的の高齢化社会が目に見えて分かるようになりました。性別の問題を言っている場合ではありません。高齢化社会は待ってくれません。いまひたひたと自分達の周りに忍び寄ってきています。